三日坊主のコツコツ日記

コツコツが苦手な私が、ごくたま~に日々の記録をしたためるブログ。

親の家のこと

自分が育った家、今は親のみが暮らす家。

小さい頃は、親の価値観の中で生きていた自分も 世間に出て色々な価値観に出会うたびに、自分の親の価値観との違いに戸惑いながら成長してきた。

大人になって、自分の価値観を確立していくと 親の家(実家)に帰省した時に受けるショックが大きくなる。

同線の悪い継ぎ足しの家具配置、掃除の行き届かない埃の山、タバコのヤニ、なんとも言えない切ない気持ちになる。

手を出して片付けてあげたいけれど、兄には「余計な事はするな」と釘をさされている。両親は気にしない父と、気にはなるけれど どう片付けて良いか分からないという母。

帰省のたびに、場所を絞って母と片付けをするが、母も高齢なせいか?すぐに疲れてしまう。力仕事は私が全てやってはいても、必要か不要か?という判断をする事に疲れるらしい。

そもそも、必要か不要か?という判断をするような物が多すぎるのだ。

たとえば、切れないハサミAがあり 新しいハサミBを買う。普通は切れないハサミAはBを購入した時点で処分すれば良いが、シニア世代は「新しいBのハサミは家の中で使おう。切れにくいが処分するにはもったいないAのハサミは、外用にしよう」などと、切れないハサミの天下り先を探す。まぁ、それも良い。

さて、いずれメインで使っていたBのハサミも調子が悪くなる。すると新たにCのハサミを購入。さすがに当初からあったAの切れないハサミは処分するとおもいきや、更に天下り先を探し、どんどん物が増えていく。これがシニア世代の物が溢れる原因だ。

更に、処分をしないのに 購入頻度は上がる。なぜなら、どこへいったか分からなくなるからだ。こうして、家の便秘は解消されるどころか どんどん溜まって手がつけられなくなるのだ。更に、年齢を重ねるにつれ必要、不要の判断が面倒になり体力も無くなっていくのである。

 

親の家にいくたびに、自分はこうなるまいと心に誓うのだが いずれ自分もミイラ取りがミイラになるように、母のようになるのだろうか…。

いやいや、今のうちからミニマムな代謝の良い生活をすると改めて心に誓う毎年の帰省であった。