三日坊主のコツコツ日記

コツコツが苦手な私が、ごくたま~に日々の記録をしたためるブログ。

いいとこ取りは難しい

新聞の記事で、2018年に漬物の食品衛生法が改正されたという話があった。

2012年に市販の浅漬けを食べた高齢者や子供がО157による食中毒で死亡した事を受け、法改正となったようだ。漬物といえば、田舎のおばあちゃんが素手で(手の常在菌もまぜながら?)漬け込んでいるようなイメージである。

スーパーなどにパッキングしてある漬物は、どのような衛生管理のもと作られているのか?よくわからないが、このような食中毒が発生した事は事実だ。

 

食品の仕事をしてるので、少しは理解できるが 生の野菜や果物を提供する際は 次亜塩素酸ナトリウムに漬け込み消毒したのち、味付けを行うのが一般的である。

食中毒が発生した会社は、この次亜塩素酸の漬け込みが甘かったようで、菌が増殖したようだが、消費者は次亜塩素酸ナトリウム(分かりやすく言えば食品で使えるハイター)に漬けこまれている事を知っているだろうか?

よく、コンビニのサラダは「塩素に漬けてあるから、食べない方が良い」と聞いた事があるが、これは事実である。だって、こうしないと生で提供している食品は菌が増殖してしまうのである。

さてさて、菌と取るか?塩素を取るか? 安全を取るか?健康を取るか?いやいや、塩素に漬けるから安全なんだろーが!いやいや、塩素が体に入ってもいいのか?(洗い流してるけどね。微量は残るよね?)こんな葛藤が頭の中で同道巡りを繰り返している。

 

別の例で言えば、農薬は良いのか?無農薬が良いに決まっている。でも、私は知っていいる。無農薬がどれほど大変か。そして、虫は絶対に付く。虫が付いている野菜とキレイな野菜、消費者はどちらを選ぶだろうか?「少しぐらい虫が付いていても大丈夫よ」

という意見も聞くが、あのアブラムシの大群が野菜についていれば、洗っても気持ちが悪いのは アブラムシを見た事がある人なら納得してもらえるだろう。。。

 

添加物もそうである。添加物を入れるから、長期保存ができる。

無添加のものは、早く食べなければ腐るのである。

 

世の中には、どっち取ればええねん!という事が多くある。

その間をどうすり抜けていくか?自分は、どの範囲で妥協するのか?何か良い方法は無いのだろうか?

 

漬物の話に戻るが、新聞にはこう締めくくられている。

「漬物は日本の伝統的な食文化である。食の安全を田町ながら多様な文化も守っていく工夫がもっとあるはずだ」と。

安全は必要であるが、おばあちゃんの手料理は 衛生面からすればアウトである(笑)でも、家庭内なので問題にはならない。大勢の人に提供するものには責任が伴う。塩素も使えば、農薬も使う。家庭では、塩素も使わず、家庭菜園の少しぐらい虫が付いている野菜も食べる。

安全の裏には、危険も潜んでいるのかもしれない。

薬は逆から読んだらリスクだよ。と教えてもらった事がある。

いいとこ取りは、難しいって事だな。